『風薫る日に』 公演
『風薫る日に』という芝居を観劇した。 劇団 俳優座の本公演である。
本日が初日という事もあり、開演前からたくさんの人が六本木・俳優座劇場に来ていた。
開演前、俳優座社長の古賀さんと歓談した。
『いい芝居に仕上がったよ。脚本もいいし、演出・役者もいいよ』と嬉しそうにお話ししていた。
劇団の制作部の方や若手の劇団の人たちが、忙しそうに来客の対応をしている姿をみて、少し羨ましくなった。
彼らにとって、”ものづくり”の一番いい瞬間なのだ。
初日、緊張感もあり、長い制作期間を経て、ようやくお客様にお届けできる。
なんの為に”ものづくり”するのか? すべて、この日を迎えるためである。
僕たちの”ものづくり”は、まだ2合目まで辿り着いた感じで、
映画が完成しても、劇場で観客の皆さまにお届できるのは、すごく遠い先という感じがしている。
芝居の幕が上がった。そして終演。
素晴らしかった。笑って泣けた。本当に時間が早く過ぎた。
脚本・演出・俳優 どれも見事な出来栄えであった。
特に、浜田寅彦さんは86歳という年齢ながら舞台に現役で出演され、素晴らしい”演技”を堪能させて頂いた。
まさしく、名優である。
そのほかのキャスティングの岩崎加根代さん、神山寛さん、清水良英さんなど、本当に俳優のアンサンブルが絶妙だった。
こんな完成度の高い芝居は、本当に久しぶりに観た感じがする。
ただ少し残念ところは、全体的に観客の年齢層が高い感じがした。
今回の芝居は、中学生ぐらいから若い世代を中心に観て欲しい内容である。
芝居は比較的、料金が高い。
制作サイドも料金を下げる努力が必要なのだが、二十歳未満は助成金でも出して、映画の料金感覚(映画も決して安くない)に、近くすればいいのになんて考えた。
”舞台と映画”の魅力は全く違うものと言っていい。
この両方を若い世代が、数多く均等に楽しめる環境を、僕たち大人社会がいかに作り上げるかが、重要かもしれない。
パソコンやゲームやテレビも決して悪くないが、
”舞台や映画”は基本的に”劇場”が基本となっている。
これは個人的ではなく、たくさんの人で楽しむものである。
食事でも一人で食べるより、皆で分かち合う方がおいしく感じるものである。
これを読まれた方、たまには芝居もいいですよ。「風薫る日に」是非、観に行ってください。
5月10日から5月21日まで 問い合わせ 劇団 俳優座 03-3405-4743
http://www.haiyuza.com
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